ギャグ+バトル+ラブ「ブラッドラッド」

シュールな笑いとキャラが印象に残りやすい作品だけど、実はその中身は超王道。 ヒロインを一目見て感じた衝動を胸に、繰り広げられる主人公の奮闘劇。 自分の中にある感情としばしば向き合ったり、ライバルと拳を交えてヒロインを奪い合ったり、嫌悪していた吸血鬼の自分の力を受け入れるようになったり、距離の開いていた兄妹に自分から歩み寄ったり、攫われたヒロインを救出したり、最後は駆け落ち同然の展開をみせたり……。 他にも、吸血鬼としての自分を嫌悪してオタクカルチャーにハマっていた主人公が、そのグッズすべてを差し出して冬実の捜索を、彼の妹に頼み込むシーンなど。 コスプレ通販

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使い古された王道が、王道じゃない風に料理されている。曲がった王道ではなく、まっすぐに伸びた王道を斜めから覗いてるような感覚を視聴時に味わった。 スタズの片思い物語から、最終回にて冬実との両想い物語へとシフトして幕を閉じたことに不満はないし、むしろ綺麗に纏まっていると思う。放送前の段階から、原作の巻数的に明らかに原作宣伝アニメになることは分かり切っていたから。続きが気になる終わり方だから、これはアリじゃないかな。 冬実が魔界に紛れ込んできた理由や、ブラックカーテンを盗んだ犯人、解明されていない謎が放置されたままなのも、原作でもまだ明かされていないものもあるだろうから構わない。 キャラクター造形はまずますといった感じ。 ローテンションがデフォルトのスタズは、そのテンションとは裏腹に行動の過激さが面白い。 ウルフは普通にイケメン。ライバルとしても至極真っ当。真っ当ゆえに本作ではそれが一つの個性として成立している。 ベルもまた、普通のヒロイン2といった感じ。冬実が本作では【影の薄いヒロイン】と描かれていた一方、こちらはスタズに対してヒロイン然としていて可愛らしかった。 アピールをしているのは明らかにベルなのに、一向に振り向いてもらえる気配がなくていじける姿とか、良かったぜぃ。 そして、個人的にはリズがダントツで可愛かった。くそ、なんだあの小動物っぽい仕草と表情……! ここまでが良い点。 これを言ってしまうとこの作品を全否定するような気がしないでもないけど、触れておきますと……パロディネタとかメタなネタ、要らないです。 いや、完全に要らないワケじゃないんだけど、ギャグのやり方があまり巧くない。 とくに必要のない場面で必要のないネタを必要のないタイミングで差し込んでくる。正直、邪魔。 この作品って、銀魂みたいなノリを目指すべきだと思うんだよなぁ。やるならやるで、徹底的にした方がいい。これじゃあまりに弱すぎる。パロネタがメインじゃないとはいえ、ストーリーがワリときっちり作られてる分、中途半端に挟んでくると邪魔に感じる。 理不尽なギャグをローテンションだったりシュールに見せかけて投げ込み、それに対してツッコミが過剰に反応して処理する、あれぐらいのパワフルさが欲しかったところ。 この作品、それが出来ていない。そのツッコミができているのは豆次郎ぐらいなんだ。 みんなもっと豆次郎を見習え。 刀剣乱舞 コスプレ衣装

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そしてもう一つは、最終回にバトルらしいバトルが無かったこと。 冬実を賭けた、ベルの父親とのガチバトルがなかったのは、ダメだよなぁ。せっかく、ここまでが王道でいってたのに、ここで盛り上げないとどうすんの。仮にもシュールバトルアクションってジャンルなのに。 あのドラゴン形態とは戦うべきだろー。あんな分かりやすい【超えるべき障害】を話し合いでクリアして面白いワケがない。 せめてあと1話あったら話は別なのかもしれないけどさ……。

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